エボラ 終わらぬ苦しみ 5月12日 17時30分 世界を震かんさせたエボラ出血熱。西アフリカを中心に過去最悪の規模で感染が拡大し、これまでにおよそ1万1000人が亡くなりました。このうち最も多い4700人を超える死者が出たリベリアで9日、流行が終息したと宣言されました。地元は、「エボラから解放された」と市民が喜びに沸き上がっています。その一方で、復興に向けてさまざまな課題も見えてきました。現地で取材に当たったヨハネスブルク支局の味田村太郎記者が解説します。 ついに終息宣言 エボラ出血熱の終息を宣言する記念式典は、リベリアの首都モンロビアで9日朝から行われました。 リベリア政府の高官や世界各国のメディアが集まる中、WHO=世界保健機関の現地責任者が、「患者がゼロになった。皆さんを祝福したい」と発表。続いてサーリーフ大統領が立ち上がり、「エボラの流行がついに止まった。皆さんをギュッと抱きしめて