百貨店最大手の三越伊勢丹ホールディングスは、伊勢丹新宿本店や銀座三越など首都圏の8店舗で、来年1月2日を休業日にする。従業員の負担軽減を狙い、元日に続いて連休とする。稼ぎ時の「初売り」を3日にずらすのは異例だ。 小売業界では休業日数の規制緩和が進んだ1990年代半ばから休業日を減らす動きが強まり、大半の百貨店がほぼ無休で営業している。そごう・西武は全店で年中無休で、高島屋と大丸松坂屋百貨店は原則として休みは元日だけだ。 三越伊勢丹も2004年までに休業日を元日だけにしていたが、労働環境への配慮などを理由に、11年に首都圏9店で休業日を復活させた。近年は2月や8月にも休業日がある。 大西洋社長は「従業員がしっかり休んでこそ、良いサービスができる」と話す。ただ、日本橋三越本店など、対象の8店以外は2日から営業する。(奥田貫)