さよなら、マルコ・パンターニ。 バレンタイン・デイの夜、 ひとりの男が自らの命を絶ちました。 だれも、彼の支えになることはできませんでした。 彼を愛するものは、彼のそばにいませんでした。 彼が輝かしいキャリアの頂点にいたころに、 とことん彼を利用した人々は、とっくに 彼のまわりから姿をけしていました。 彼は、洟をかんだティッシュ・ペーパーを ゴミ箱に捨てるみたいに、 ありったけ利用された揚げ句に、捨てられました。 きょうは皆さんに、 この悲しいできごとを お知らせしなければなりません。 マルコ・パンターニが、自殺しました。 マルコ・パンターニはたった34才でした。 彼の最期の場所になったのは、 リミニという街のレジデンスの一室でした。 彼は、この40年間で、イタリア人に、 最も愛された自転車選手でした。 それなのに、だれにも気付かれることなく、 彼はひとりぼっちで、この世を去りました。 薬
こんにちは、ほぼ日刊イトイ新聞の奥野です。 2010年12月ですから、もう1年4ヶ月くらい前、 まだ東北の震災が起こる以前のこと。 ある若い読者から、「ほぼ日」に宛てて 1通のメールが届きました。 京都大学に通う、志谷啓太さん。 当時、3回生(3年生)で、年齢は22歳。 真冬の深夜に届いた、 読むのにちょっぴり長めのメールは 以下のように、はじまります。 はじめまして。 現在、大学3回生で、就職活動中の者です。 突然ですが 「糸井さんが、就職活動中の僕を面接する」 というコンテンツを やっていただけませんでしょうか。 といっても 糸井さんの事務所に入るためではなくて、 面接という堅い形式は残したまま、 これから社会に出て行こうとする学生の話を 糸井さんに、聞いてもらいたいのです。 糸井重里に、面接してほしい‥‥という内容。 しかも「糸井事務所に入るため」ではなく、 「話を聞いてほしい」との
※おとといに本郷でおこなわれた対談を、 さっそくおとどけです。 ふたりとも、冒頭から気合いが入ってますよ! 昔も、岩井さんのご本は、 見栄を張って、読んでいたんです。 「だけど、ほんとのことを言うと、 そのころは、わかっていなかったなぁ」 ということが、最近、わかりました(笑)。 以前の本も、思えば、 難しい文体で書いてあるわけじゃなくて 濃いエッセイにも読めるので、 ついおもしろがって読んでいたんですけど、 本に込められている動機みたいなものが、 当時の自分には、見えてなかったと思うんです。 「動機が見えるかどうか」が、 何かを読む時の大事な部分だと、 ぼくは思っているんですが、今回の本って、 岩井さんの動機が、くっきりしているおかげで、 「こんなにおもしろいんだ!」と感じたんです。 そこで・・・岩井さんに、最初にまず、 経済について研究するということの モチベーションが、どういうところ
『会社はこれからどうなるのか』は、 岩井さんの本としては異例の、 インタビューを下地にして 書き下ろされた単行本です。 「わたしはインタビューという形式の 自由さに誘われて、 最初から文字を書き連ねていたならば けっして取り上げなかったであろう話題に、 何度も脱線しています。 全体の議論の運び方も、 ゆっくりとしているはずです」 「出自がインタビューであったということが、 かえって この本を読みやすいものにしたのではないか、 とひそかにわたしは思っているのです」 「インタビューされることによって、 それまで考えてきたいくつかのテーマの間に 思いがけないつながりがあることに気づかされ、 次の仕事のおおきな足がかりになった……」 岩井さんご本人も、 あとがきで、そう語られているように、 今回の本は、従来の学問的な本とは ずいぶん違う目的で書かれたと思います。 『会社はこれからどうなるのか』は、
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