全世界で2億3000万人、国内で4700万人のユーザーを抱える、巨大プラットフォームとなったLINE。通話・通信アプリの利用状況や、スタンプの売上に注目が集まるが、事業構造はどうなっているのか。 LINE事業の2013年4〜6月期の売上は97.7億円。前年同期比で32.57倍という飛躍的な伸びを見せた。背景にあるのは、スマホの爆発的な普及と、それに伴うコミュニケーションの形の変化だ。「PCをベースにしたメールから、ケータイが普及してSMSに代わって、スマホによってキャリアの垣根を超えたシンプルなメッセンジャーに代わった」とLINE株式会社の森川亮社長が言うように、スマホへの移行で複雑になったメール事情を、「電話帳に登録し合ってれば友達」という形で、よりシンプルに、よりリアルな関係を重視して人同士を繋ぐツールになったことが受け入れられた。