ガランとしたフードコート、小さい頃ごちそうという位置づけだったKFCで軽くつまめるものを買う。 レジのすぐ奥にある保温棚には30ピースは超えるだろうフライドチキンとその他商品が整然と並んでいる。 閉店まで30分。 ほとんど廃棄されるだろう。 ファミレスでバイトした経験があるので食材のロスは家庭の比じゃないのは知っている。 ただ、あの量が22時を回ったとたん廃棄されるのはショックだ。 食品を扱う店舗はどこもロスが発生するものだろうが、考えてみると 24時間営業のファミレスは細かくロス管理している上に常に消費され続けるので、目立つ廃棄はない。 自分の中でそれが基準になっていた。 便利なお買い物は大量廃棄の上に成り立つものだと再認識しつつ、侘びしくポテトで晩酌する。