平野達男復興相は十一日午前の記者会見で、東日本大震災の復興に関する予算について「復興財源として妥当なものか、使うのに適切なものか疑問を持たざるを得ない部分もある」と、一部で不適切な使途があることを認めた。その上で、被災地のために適切に使われているかどうかを財務省に実態調査するよう求めたことを明らかにした。 復興予算は国民に負担を求める復興増税などで賄われている。復興相自らが各府省の使途に疑問を唱えたのは異例の発言。被災者の暮らし再建のための税金が無駄遣いされていることに対し、国民の反発はさらに強まることになりそうだ。