3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言 マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。 バックナンバー一覧 「企業倫理や企業人の倫理については、数え切れないほど説かれてきた。だが、それらのほとんどは、なんら企業と関係がなく、倫理ともほとんど関係がない」(ドラッカー名著集(13)『マネジメント―課題、責任、実践』[上]) 企業倫理に関係がないにもかかわらず、企業倫理として説かれてきたことの典型が、企業人たる者、悪いことは、してはならないだった。企業人は、ごまかしたり、嘘をついたりしてはならない。しかし、これは、企業人ならずとも、してはならないことである。 社長になったら人間でなくなるわけではない。社長になるまでは悪いことをしてもよいというわけでもない。悪いことをしたら罰せられるだけである。 企業