「オープン性と記事の質は、難しいトレードオフの関係にある。Wikipediaの記事の質を高めるのは簡単ではないが、ユーザーを信頼し、啓発していきたい」――来日したWikipedia創設者のジミー・ウェールズ氏は3月23日、都内で開かれたシンポジウムでこう語った。 Wikipediaは誰でも編集できるオープンなWeb百科事典で、英語版は170万以上、日本語版は34万以上の項目がある。ただ、自由に書き込めるだけに、記事の間違いを根絶することは難しく、悪意のあるユーザーが意図的に事実をねじ曲げて記入することもある。 ウェールズ氏は「規模が大きくなるにつれ、質を高める必要性が増していく」と語り、自由さを保ちながら質を高める、という難しい挑戦を続ける。その先には、自由に利用できるコンテンツを組み合わせ、人々が新たな文化を創造する時代の到来を夢見る。 シンポジウムは、情報通信政策フォーラム(ICPF、
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