2011年06月09日08:00 沖ノ鳥島に対する中国の野望 内蒙古自治区の騒乱などで、われわれは注意が行きにくくなっていますが、このごろの中国の動向で留意すべきことがあります。それは沖ノ鳥島をめぐる問題で、中国の視線が厳しくなっていることです。 「沖ノ鳥島を巡る動き」を参照していただきたいのですが、沖ノ鳥島については現在、「島」か「岩礁」かという見解を巡って日中で論戦が繰り広げられています。中国側は軍事的な観点から、ここの沖ノ鳥島の無効化を図りたいとして近年躍起になって論陣を張ってきました。 そのような中、菅首相を本部長とする日本総合海洋政策本部が5月27日、沖ノ鳥島西側に港湾と道路を年内に整備することを決定しました。日本ではこのニュースはほとんど報じられていません。しかし、中国ではその翌日に、「日本が沖ノ鳥礁に埠頭を建設へ。中国側は抗議」と題する記事が「環球時報」から配信され、この