「早くしなさい!」がなぜ子どもに通じないのか? ―― 翻訳の試み 2014年09月16日10:00 カテゴリコラム Tweet 「ねえ おけしょう して いい?」 小2の息子が言う。化粧だろうと料理だろうと、大人が普段やっていることは真似したくなるものだ。 洗面所にこもって数分後、見てーと出てきたその顔は、「お岩さん」。目の外周が広範囲にわたりアイシャドウできらきら青白い。あぁっそれは目の下のエリアにはつけずに、基本的に上部分につけるもので……と、あわてて教える。 「なんだ知らなかったよ、そうなのか!」 別にふざけたつもりではなく、「アイシャドウを目の外周3センチ均等に塗りたくると不自然になる」というカラクリを知らなかっただけ。 子どもが「知っている」ように見えることでも、実際のところ、そのロジックやルールを実はわかっていない……そういうことが、よくある。 ■「時間という概念」のない子ども