× 国立環境研究所について 国立環境研究所(国環研)は幅広い環境研究に学際的かつ総合的に取り組む我が国唯一の公的な研究所です。
熊本大学の小島淳特任准教授ら、国立環境研究所の道川武紘主任研究員ら、京都大学、工学院大学、国立循環器病研究センターの研究者らと共同で、熊本大学が熊本県内の医療機関や熊本県との協力の下で実施している、急性心筋梗塞登録事業のデータを利用した環境疫学研究を行い、アジア大陸の砂漠域に由来する黄砂が心筋梗塞の発症と関連していることを明らかにしました。とくに、慢性腎臓病のある方が、黄砂の影響を受けて心筋梗塞を起こしやすくなる可能性を示したのは世界初です。今後、黄砂の影響を受けやすい要因に関する知見を蓄積し、黄砂による健康影響の予防につなげていくことが期待されます。 本研究は、平成26年~28年度環境省環境研究総合推進費、公益財団法人総合健康推進財団平成28年度第33回一般研究助成、科学研究費助成事業平成29年度挑戦的研究、平成29年度熊本大学めばえ研究推進事業助成支援を受けて実施したものです。本研究成
国立環境研究所と東京家政大学の研究チームは、このほど健康な生活を送るのに必要不可欠な成人の1日のビタミンD摂取量の指標とされる、5.5 μgすべてを体内で生成するとした場合に必要な日光浴の時間を、日本の3地点である札幌、つくば、那覇について、季節や時刻を考慮した数値計算を用いて求めました。 その結果、両手・顔を晴天日の太陽光に露出したと仮定した場合、紫外線の弱い冬の12月の正午では、那覇で8分、つくばでは22分の日光浴で必要量のビタミンDを生成することができるものの、緯度の高い札幌では、つくばの3倍以上の76分日光浴をしないと必要量のビタミンDを生成しないことが判りました。紫外線を浴びすぎるとシミやしわ、皮膚がんの原因となることから、最近極度に紫外線を忌諱する風潮も一部で見受けられますが、冬季の北日本などでは食物からのビタミンD摂取に加え、積極的な日光浴が推奨されることが今回の研究で明らか
①目標の設定 目視によるモニタリング調査により、大田区大井埠頭、城南島においては生息範囲がそれぞれ約8.5ha、16ha以内の範囲であることを確認し、定着エリアからのアルゼンチンアリ個体群の根絶を目標として設定しました。 ②防除計画区域の設定 アルゼンチンアリの分散を想定して、生息が確認されたエリアを包囲するかたちで防除計画区域を設定しました。 ③防除期間の設定 防除開始時より3年間を防除期間と定め、個体群の抑制効果を判定しつつ根絶達成に向けた対策を順応的に検討することとしました。 ④薬剤による防除方法 室内レベルの薬効試験および文献データに基づき、殺虫剤フィプロニルがアルゼンチンアリに対して高い効果を示すことが明らかであったことから、フィプロニルを主成分とするベイト剤及び液剤を用いた化学的防除を採用しました。 フィプロニルは、昆虫の神経系に作用して殺虫効果を示す殺虫剤です。遅効的(すぐに
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