弔い問答 その4 『月刊石材』掲載、青森県青森市・やまと石材社長の石井靖氏によるインタビューのご紹介、最終回です。 □仏教との出会い 石井社長(以下、石井) 話を戻しますが、子どもの時に世の中に不安を持たれて、そこから国語の教科書でしたか、「諸行無常の言葉、このもやもや感はこれだ」という話を少しお聞かせいただけますか。 南直哉(以下、南) その通りだったですね。要は、自分の感じていることが人に通じることなのかどうなのか、全然わからないわけですよ。小学校の高学年あたりから、「異常なのかな」という感じがしていたんです。異常というか、何か孤立している感じをずっと持っていたんです。 石井 ご自身で「こう感じているのはどうも自分だけ」という感覚…。 南 だいたい同級生の中に、「三ヵ月入院しました」「小学校、丸1年くらい休んでます」などというのは、私しかいないわけです。そうすると、自分が考えていること