米ワシントン大学の研究チームが人のがん細胞のゲノム解読に成功した(読売新聞、Science News、本家記事)。チームが解読したのは白血病の女性患者のがん化した細胞で、正常な細胞のゲノムも解読し比較した。がん細胞の全遺伝情報の解読は初めてだが、女性のゲノムが解読されたのも初めてとなる。論文はNatureの11月6日号に掲載されている(論文要旨)。 この号のNatureにはほかにもアフリカ人とアジア人のゲノム解読(どちらも初めて)に関する論文が掲載されているが、これら3つのゲノム解読はすべてイルミナ社の次世代ゲノムシーケンス解析プラットフォームであるゲノム・アナライザーを使って行われたとのことである。