未知なるゴーレムの価値とは 未知なるゴーレムを巡り、アマジナ鉱山社の周辺が騒がしい。 ゴーレムとは、粘土や岩石などを主材料とした魔法人形の一種で、特に魔法文明華やかなりし第五星暦時代に、労働力あるいは兵力として盛んに用いられてきたとされる。それゆえ、第五星暦時代の遺跡や、その魔法体系を継承していたとされる古代都市「ベラフディア」関連の遺構の周辺で、しばしば目撃されている。 だが、問題となっているゴーレムは、その形状や材質が、これまで確認されているものとは、まったく異なるらしい。 そんな未知なるゴーレムを、今、アマジナ鉱山社があらくれ者の採掘師を差し向けて追っているというのだ。どうやら、その石材に商品価値があるのではないかと睨んでいるらしい。果たしてこのゴーレムが、新鉱石の発見に繋がるのか、業界関係者たちから熱い視線が注がれている。 むろん鉱業最大手の同社が本腰を入れて調査に乗り出したとなれ