超対称性粒子に関する研究を行う学者らが、これまでの超対称性理論を見直さなくてはならないという結論に至ったそうだ(本家/.、BBC記事)。 LHC Beauty(LHCb)でB中間子に着目して行った実験のデータを、リバプール大学のTara Shears博士がLepton Photonカンファレンスにて報告した。LHCb はLHC(大型ハドロン衝突加速器)の4つある測定装置の一つである。もし超対称性粒子が存在するならば、B中間子はまるで存在しないかのように、うんと速く崩壊していなくてはならないとのことだが、今回の実験データが示すところによれば、超対称性理論は根底から間違っていたのかもしれないとのこと。 「枠組みに根本的な欠陥があったのかもしれない。一から考え直し、新しい方向性を見つけて再出発しなくてはならない」とFermilabのJoseph Lykken博士は述べている。