今日は、昔の学校の話でもしようかのう。 江戸時代までさかのぼろう。 この国にはさまざまな教育の場があった。藩校、私塾、寺子屋。 庶民の子らが通っていたのは『寺子屋』。 『寺子屋』というのは上方での呼び名で、江戸では『筆学所』と呼ばれておった。 内容は初歩的な実学。いわゆる「読み・書き・そろばん」というやつじゃな。 子どもらは、働きながら、それぞれの生活に必要なことを学んでおった。 教育を受けるには、金が要る。 入学金や授業料に当たるものはどうなっておったのかというとな。 どの寺子屋も入門料や月謝の定めは特に無かったらしいのじゃよ。 師匠の裁量でかなり融通を利かせてもらえたらしい。 農村では金銭ではなく物納でもよかった。 それで貧しい家の子も通うことができたのじゃ。 そんな寺子屋が、幕末には全国に1万5千以上。 もしかすると2万近くはあったかもしれんというから驚くではないか。 今、日本の小学