先日見つかった仮面の場合は、発見者である匿名の個人が、ルプ氏を発見場所に案内している。仮面が盗難防止部隊に自発的に提出されたものなのか、あるいは追跡の結果見つかったものなのかについては、複数の相反する情報があり判然としない。ルプ氏によると、遺跡の表面の調査からは、紀元前7500〜6000年の火おこし用の石器が見つかったという。仮面の同位体および鉱物組成の予備的な分析により、この遺物が同地域周辺から発掘されたものであることがわかった。 大半の仮面の出どころがはっきりしないせいで、その真贋に疑問が持たれるのは理解できるとルプ氏は言う。彼女はしかし、新たな仮面の出どころは前述の遺跡であると確信している。 「今回の仮面の背景については間違いありません。(最終的な仮面の分析結果の)論文を発表すれば、この話には決着が付くでしょう」 証拠が足りない 考古学者の中には、発見場所が明らかになるだけでは不十分
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