ブックマーク / tazuma.hatenadiary.org (3)

  • 死刑は殺人を抑止するか? - Essay, dated

    つい先日、よく名前の知られている某殺人犯の死刑が執行された。それに最近死刑が頻繁に行われることもあって、死刑に関する話題がよくメディアに取り上げられている。来年から裁判員制度が導入されることもあり、一人一人が死刑制度について考える機会が多くなってきたのかもしれない。どう考えればいいか途方にくれる人もいるだろう。いろいろと話すべきことはあるが、ここでは死刑の抑止力とそれをめぐるある論争についてちょっとメモしておこうと思う。 応報論者ならば死刑に賛成するのは自然だろうが、僕は応報論者ではない。しかしもしも死刑が十分に殺人を抑止する力があるならば、僕は死刑を肯定するかもしれない。1人の殺人犯が殺されることで10人の殺人犯でない人間の命が確実に救われるとすれば、これは死刑を支持するかなり強力な議論になるだろう。逆に死刑に殺人の抑止力が認められない場合は、死刑制度の様々な問題点を考えれば、死刑を肯定

    死刑は殺人を抑止するか? - Essay, dated
  • 2008-06-16 - Essay, dated.[経済] 差別の経済学

    オバマついでに、経済学における差別の取り扱いについて一言触れておこう。経済学の中では、次のような2種類の差別を考える。 (1)選好による差別(taste-based discrimination) (2)統計的差別(statistical discrimination) (1)はベッカー(1971)に始まる、嗜好による差別に関する理論。白人と黒人は一緒に働くのを嫌がるとか、受付のサービスは同じ人種の方がおちつくとか、そういう話。もちろんこれは人種だけの問題だけではなくて、年齢やジェンダーに関する差別にも当てはまる。自分と違うタイプでそりが合わないだとかね。*1 この手の議論でよく言われるのは、差別的嗜好のある経営者は企業の利潤を最大化しないから、差別的嗜好のない経営者に負けて、市場から淘汰されていくというもの。この議論が現実的にどれだけ説明力があるのかは、実証的にまだけりのついていない問題

    2008-06-16 - Essay, dated.[経済] 差別の経済学
  • Monkey Business - Essay, dated.

    Nobody ever saw a dog make a fair and deliberate exchange of one bone for another with another dog. Nobody ever saw one animal by its gestures and natural cries signify to another, this is mine, that yours; I am willing to give this for that...... (アダム・スミス、The Wealth of Nations, Book1 Chapter 2) アダム・スミスは交換をするのは人間だけだといった。しかし、どうやら動物は思っているよりずっと賢いらしい。Dubner&LevittのNYTimesMagazineの6月5日の記事によると*1ある種類のサルは

    Monkey Business - Essay, dated.
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