脚 注 の シ ャ ア
掲示板に溢れる「男は」「女は」という話し方が法律で禁止されて5年が経った。 発端は、国会での論争。ある大臣が「国民は」と発言したとき、あるブクマカ出身の議員が「主語がでかいぞー!」とヤジった。大臣が「東京都に住む国民は」と言い直したところ、「地方民を馬鹿にするのかー!」「東京都さまがそんなに偉いのか!」と、地方出身の議員からヤジが飛んだ。「東京都以外に住む皆さんを差別したわけではありませんが、今回の議題の対象となる東京都に住む国民の皆さんは」と付け加えたとき、「23区とそれ以外を一括りにするのはあまりに早計。だいたい、老人から赤ん坊まで十把一絡げに語るものではない」という意見が出るのは、会場の誰もが予想していたことだった。 誰もが本気で言っているのではない。ただ、時間を稼ぎたいだけ。牛歩戦術の言葉版のようなものだ。それに業を煮やした議員はゼロではなかった。そこで大きい主語禁止法案が可決され
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