男性向けラブドールの展覧会「今と昔の愛人形」が盛況だ。会場のギャラリー「アツコバルー」(東京・渋谷)には、男性だけでなく、女性も多く訪れる。近年、性をめぐる展示に若い女性の姿が目立つ。性へのまなざしが変わってきたのだろうか。 「めちゃくちゃきれい」「人間みたい」。展覧会場では、そんな声があちこちで聞かれる。女性グループやカップル、外国人の姿も。ドールと並びスマートフォンで「自撮り」する人もいて、明るい雰囲気だ。千葉県の女性会社員(25)は「エロのために作られたことを忘れて、とにかくかわいい。本物の女性に近いようで遠いから、アート感覚で見られる」と話す。 主催は業界大手のオリエント工業(東京・上野)。創立40周年を記念して5月20日から6月11日まで開いている。これまでに4千人が訪れ、女性が6割程度。同社のラブドールを使った美術展は昨年も東京・銀座の画廊であり、約8千人の入場者のうち半数が女