まずは下の写真を見てほしい。器と同じくらい白いチャーハン。名づけて「ホタテと卵白の白チャーハン」である。連載3回目で黒チャーハンを紹介したが、今回は対極の白チャーハンである。具材は卵白とホタテ。彩りにアスパラガスを使用している。今回もレシピ考案と調理指導は東京・青山の中華料理店「Essence」のオーナーシェフ・薮崎友宏さんだ。 この白チャーハン、香港などで親しまれている高級チャーハンだが、実は結構難易度が高い。卵白を焦がさずきれいに白く仕上げるのが難しいのだ。しかし、ここで一般家庭にあるテフロン加工のフライパンが大活躍。焦がさずに簡単に白チャーハンをつくることができるのだ。 元々は干し貝柱やエビなど海鮮系の具材を使用する。今回は手軽なホタテ貝柱の缶詰を使い、うま味のある味わいをつくり出している。また、「薬膳の考え方では、白色の食材は美白にきくとされています」(薮崎さん)とのことで、白色の