国内では、1950年4月に指定された食品添加物として次亜塩素酸ナトリウムが用いられていたが、次亜塩素酸ナトリウムは水溶液有効塩素濃度が100 - 200ppmで用いられ、すすぎの不十分により塩素臭が残ったり、水道法で規制されている発がん物質である臭素酸が(10〜100mg/L)規定以上に含まれ排水処理や環境負荷、臭素酸やクロロホルムが生成されることが問題視されていた。近年、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で有効塩素濃度160ppmでは公的機関で臭素酸を測定したところ規定値の6倍が検出された。微酸性電解水の開発当初の目的は食品設備の殺菌剤の代替品であったが、食品の殺菌にも使えないかという要望があり、食品の味や香りを損ねず殺菌で10ppm~30ppmに定められ、微酸性電解水が誕生したのが2000年の春である[2]。 2002年6月10日付けで厚生労働省令第75号において「微酸性次亜塩素酸水」の名称で