大学生の就職内定率が就職氷河期以来の落ち込みを記録するなか、全国の大学、短大に、キャリア教育が義務づけられることになった。文部科学省が大学生の「就業力」向上5か年計画の柱として行う。4月以降、先進事例を集めて各大学に周知し、2011年春から正式導入する。 キャリア教育とは、社会的・職業的自立に向け、必要な知識、技能、態度をはぐくむ教育のこと。同省は、全国約800の大学と約400の短大に対して、こうした教育をカリキュラムに盛り込むよう求める。 具体的には、コミュニケーション能力や情報技術(IT)など社会人として必要な力について、どの授業でどう伸ばすかを全授業について示す東京女学館大の取り組みや、1年生から将来の進路を考えるカリキュラムを設ける目白大の例などを想定している。