「人脈から仕事を引っ張ってくる」ことにおいて、私の知る限りではマーケティング会社時代にお世話になった「専務」の右に出る人はいない。 在職中、住宅、化粧品、食品、SIer、ステーショナリー、リゾート、アパレル、ペットフード、航空、鉄道まで私は多方面のクライアントを担当した。 このうちの「三分の一」は専務の人脈によるものだった。 私の他にも、専務の人脈から仕事をつくる人が多くいたことを考えると、まさに専務は会社にとって「なくてはならない存在」だったのだ。 思うに、「人脈、人脈」と息巻いて人と会い、名刺の数やFacebookの友達数を矢鱈と増やしたような「浮薄なネットワーク」に対して、専務のネットワークはまるで友人のような信頼関係によって結ばれた「実のあるネットワーク」だ。 そして、退職して自分でも会社を作ったりしてみて、専務のネットワークの威力をあらためて痛感する毎日である。 「どうしたら専務