その日の昼食は、みんなの分がまとめて用意されていて、そこからひとりひとりが自分の分を取り分けるというものだった。 A君は人の倍以上の量をよそった。 それによって、最後の方の子供が少量しかよそうことできなくなってしまった。 A君に「ダメでしょ!そんなに取ったら。」とダメ出ししないのが、このようちえんの保育方針。 保育士さんは、A君に「たくさん取ったねえ。たくさん食べたかったんだねえ。」と声をかける。 A君「うん。」 次に、保育士さんは少量しかよそえなかった子供に聞く。 「少ししか取れなかったけど、どうだった?」 B君「A君だけがたくさん取ってしまって悲しかった。」 C君「A君がたくさん食べたいならば、自分は少なくて大丈夫。」 これを聞いてA君が自ら何かを考えるのがポイントである。 このやりとりによって、A君は悲しんだお友達がいることを知って、悪いことをしたと思うように変化した。 時間が経って
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