巷ではどうも「対話」というものが「気軽に増やしたり減らしたりできるもの」のように捉えられているところがある。 「親子の対話を増やしましょう」 「職場内のコミュニケーションを円滑にするために、社員同士の対話を増やしましょう」 「これからも、国民の皆様との対話を重ねて参ります」 私はこういうフレーズを見聞きする度に違和感をもってきた。 「いや、そんなに対話って簡単に取り扱えるものじゃなくね????」という感じに。 要は、感覚的なものだが「対話というものは、気軽に増やしたり減らしたりできるようなものではない」とずーーーっと思ってきたのだ。 コミュニケーションの括りでは同じだが、ただ誰かと話し合う「会話」とは別物。 会話よりも対話は難易度が高い。 ざっくりとだがこんな風に思ってきた。 しかし、この感覚に確信は持てず、対話とはどんなものなのかを誰かに分かるように説明することもできないまま、今まできた