印刷 韓国の電機大手2社の2011年(通期)の決算が1日出そろった。いずれも純損益が悪化し、サムスン電子は黒字が減り、LG電子は赤字に転じた。欧州債務(財政)危機などが影を落としてパソコンや薄型テレビの需要が鈍り、半導体や液晶ディスプレーの価格が下がったことも響いた。 サムスン電子の連結売上高は前年比7%増の165兆ウォン(約11兆円)で、純利益は同15%減の約13兆7千億ウォン(約9千億円)。スマートフォンが好調な通信機器部門は前年より約4割売り上げが伸びたが、半導体や液晶ディスプレーは前年より約1割落ち込んだ。 LG電子の連結売上高は同3%減の約54兆2千億ウォン(約3兆7千億円)で、純損失が約4300億ウォン(約290億円)。冷蔵庫やエアコンなど家電の売り上げは伸びたが、スマートフォンなどの携帯端末が振るわなかった。(ソウル=中野晃) 購読されている方は、以下のような関連記事も