8月の台風で被害が出た北海道池田町で、非常時の炊き出し用に「自動おにぎり成型機」を町学校給食センターに導入したと虚偽の発表をしていたとして、田中功教育長(59)が26日までに辞表を提出し、同日午後開かれた町教育委員会で辞職が認められた。 町は昨年5月に設備や備品を発注したが、自動おにぎり成型機が発注リストから漏れていた。町はその後、昨年12月には発注漏れに気づいた。 だが、同センターが今春、稼働した時の落成式や内覧会では、1時間に1500個のおにぎりを作ることができる成型機を導入済みと説明。町広報紙5月号にも写真入りで「導入しました」と紹介していた。 道内に猛威をふるった台風で、同町が8月17日に300個、同31日に1000個のおにぎりを避難者向けに作った際、同センターの調理員が総出で作ったことから、未導入だったことが町民にも明らかになった。