8月3日に発売が決まった2年9ヵ月ぶりのニュー・アルバム『DUM SPIRO SPERO』に注目が集まるなか、かねてよりファンの話題を独占していたDIR EN GREYのシングル「DIFFERENT SENSE」がついにリリースを迎えた。なかなか音源の全貌が明らかにされない状況に焦燥感を募らせていた人たちからすれば“ついに”ではなく“ようやく”という感覚かもしれない。 このシングルの素性についてはすでに各音楽専門誌などでもメンバーたち自身の口から語られているが、表題曲「DIFFERENT SENSE」は、獰猛なリフとグロウルの応酬、琴線に触れるメロディが同居する非常に情報量の多いナンバー。彼らの楽曲としてはめずらしくギター・ソロがストーリー展開の鍵を握っている事実、“能”を連想させる京のヴォーカル・パートの存在、そしてそうした展開からは読み切れない後味を伴ったクロージングにも着目してほしい