印刷 「五山送り火」でつくった炭を松原公太郎・大文字保存会理事長(左)から受け取る鈴木繁治さん=28日午後、岩手県陸前高田市、金川雄策撮影 京都の伝統行事「五山送り火」の大文字保存会関係者が28日、岩手県陸前高田市を訪れ、送り火でつくった炭を届けた。 陸前高田の松をめぐっては、被災者の思いを書いた薪(まき)を8月16日の送り火で燃やす計画だったが、放射性物質を不安視する声が寄せられたために保存会が取りやめた。さらに京都市が独自に取り寄せて燃やそうとしたが、薪の皮から放射性物質が検出され、この計画も断念した経緯がある。 保存会は、被災者が元の薪に書いた言葉を約900本の護摩木に書き写し、送り火で燃やした。松原公太郎理事長(58)はこの日、京都側の申し入れに賛同して被災者に呼びかけた陸前高田市の鈴木繁治さん(67)の自宅を訪問。護摩木を燃やしている様子を記録した映像を見せ、「厄よけの御利