英国のヒューン・エネルギー気候変動相は17日、温室効果ガスを2025年までに90年比で50%削減する方針を表明した。 英国は労働党政権だった08年、50年までに80%削減する目標を設定。昨年、産業界の支持を受ける保守党のキャメロン政権に交代して対応が注目されていた。環境重視の立場をとる連立相手の自由民主党の主張を受け入れて、先進国の中でも高い目標を維持することを容認した。 景気後退に懸念を募らせる産業界に配慮して、14年の時点で他の欧州連合(EU)加盟国が削減目標に達していない場合は見直す方針も盛り込んだ。日本政府は20年までに90年比で25%削減するとの目標を掲げている。(ロンドン=沢村亙)