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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (713)

  • 聖書博物館が所蔵する「死海文書」16点、すべて偽物だった

    ワシントンDCにある聖書博物館所蔵の死海文書は、全て偽造品だったことが判明した。写真は、創世記の断片。(PHOTOGRAPH BY REBECCA HALE, NGM STAFF) 米国ワシントンDCの聖書博物館が所蔵する「死海文書」が、すべて偽物であることが判明した。死海文書は、今から1800年以上前に書かれたとされるヘブライ語の聖書とその写で、聖書博物館の4階常設展示室には16点の断片が展示されていた。 博物館が依頼していた外部の調査チームは3月13日、これらが真っ赤な偽物であるという結果を発表した。どれも収集家、博物館の創立者、世界的な聖書学者をも欺くほど精巧に偽造されていた。 美術品詐欺の捜査が専門のコレット・ロール氏率いる調査チームは、200ページ以上にわたる報告書を提出し、断片自体は古代の皮革を使ったと見られ、文字は現代になって書かれたもので、物の死海文書に見せかけるための

    聖書博物館が所蔵する「死海文書」16点、すべて偽物だった
  • 米国立公園が20年にわたり謎の上下動、新たな仮説

    米ワイオミング州イエローストーン国立公園のノリス・ガイザー・ベイスン。(PHOTOGRAPH BY MARC MORITSCH, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 米国イエローストーン国立公園は、地質学のワンダーランドだ。64万年前の超巨大噴火でできたカルデラを中心に広がる8991平方キロの公園は、そのあちこちで間欠泉が噴き出している。これらはすべて、地下に溜まっているマグマや高温の流体とかかわりがある。(参考記事:「イエローストーンに潜む巨大マグマ」) このカルデラの北西に位置する東京23区よりも広いエリアが20年以上にわたり、謎の上下動を繰り返している。この「呼吸」の原因について、新たな仮説が学術誌「Journal of Geophysical Research: Solid Earth」に発表された。(参考記事:「イエローストーン 自然保護の実験場」) 謎の「呼吸」

    米国立公園が20年にわたり謎の上下動、新たな仮説
  • 今季のエベレスト登山は停止、新型コロナ対策で

    中国とネパールは、今年のエベレストの登山シーズンについて、両国どちら側からの登山も停止すると発表した。世界最高峰に誰も登頂しない年は、大地震で登山が中止された2015年以来。(PHOTOGRAPH BY RENAN OZTURK, NATIONAL GEOGRAPHIC) 高山に挑む登山家は、世界で最も健康で丈夫な部類に属する人々だ。その目的地は、たいてい文明から遠く離れている。それでも、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)により、世界中で移動制限や隔離が行われている影響からは逃れられないらしい。 チベット高原全域のあらゆる旅行・登山許可の発行を担う中国チベット登山協会(CTMA)は3月11日、中国が管理する山の北側からのエベレスト登山について、この春は一切許可を出さないと発表した。 中国の発表に続き、ネパールもエベレストを含む今春の登山をすべて中止

    今季のエベレスト登山は停止、新型コロナ対策で
  • 新型コロナ、ことごとくパニックに陥る理由と対策

    米バージニア州のスーパーマーケット「ターゲット」の商品棚。いつもならウェットティッシュや消毒液、トイレットペーパーが隙間なく並べられているが、新型コロナウイルスの影響で人々が買い占めに走ったため、今は空になっている。「パニック買い」を引き起こすものとは何か。心理学者たちは、強いストレスのある状況下で、自分で事態をコントロールしたいという欲求が根底にあるという。(PHOTOGRAPH BY WIN MCNAMEE, GETTY IMAGES) 新型コロナウイルスが世界に広がり始めると、トイレットペーパー、消毒液、マスクを求め、各地で客が店に殺到した。感染者の数が増え、各国の政府や自治体は大規模な集会を自粛させ、店を閉めさせて、他人と一定の「社会的距離」を保つよう促している。それが人々の不安をあおっていわゆる「パニック買い」を助長し、店の棚はあっという間に空になってしまった。 昔から人間は、予

    新型コロナ、ことごとくパニックに陥る理由と対策
  • ペスト医師、奇妙な「くちばしマスク」の理由

    1656年に描かれたローマの医師。ヨーロッパにおける17世紀のペストの大流行の際、医師は、クチバシ付きマスク、革手袋、長いコートを着用し、感染を防ごうとした。不吉で象徴的なその姿は、今日でもよく知られている。(PHOTOGRAPH BY ARTEFACT, ALAMY) ペストはかつて、世界で最も恐れられていた病気だった。止める術などわかりようもないパンデミック(世界的な大流行)が発生し、何億もの人々が亡くなった。犠牲者は、リンパ節が腫れあがって痛み、皮膚が黒ずむなど、悲惨な症状に苦しめられた。(参考記事:「「黒死病」はネズミのせいではなかった?最新研究」) 17世紀のヨーロッパでは、ペストの治療にあたる医師たちは、独特な防護服を身にまとい、鳥のクチバシのようなものが付いたマスクを着用していた。以来、この格好は不吉なイメージを帯びるようになるが、それにしてもなぜこんな形のマスクを使ったのだ

    ペスト医師、奇妙な「くちばしマスク」の理由
  • 外へ出たネコはどこへ行く? 大規模調査の結果がついに判明

    ネコがどこに行っているかについて、ほとんどの飼い主の予想は外れていた。2014年のノースカロライナ州での調査の様子を見てみよう。(解説は英語です) 「キャット・トラッカー」という大規模な国際プロジェクトの目的はシンプルだった。ペットのネコが、家の外でどこに行っているのかを調べることだ。 研究者たちは過去にも、自らの足で追跡するか(ご苦労さま!)、ネコの首輪に無線送信機を付けるかして、この難問に挑んできた。しかし、キャット・トラッカーはその規模において際立っていた。6カ国で900匹を超えるネコにGPS装置を1週間装着させ、彼らがどこへ行き、どのくらい広い範囲を動き回っているかを調査したのだ。(参考記事:「「キャット・トラッカー」が始動」) 調査開始から6年が経ち、ついに結果が2020年3月11日付けで学術誌「Animal Conservation」に発表された。そこで明らかになったのは、ほと

    外へ出たネコはどこへ行く? 大規模調査の結果がついに判明
  • 救助不可能地帯のウソ、誇張で得た名声と利益

    南極の激しい風に削られてできたサスツルギ。そりを引くスキーヤーの行く手を阻み、航空機の着陸を困難にする。(PHILIPPE BOURSEILLER, THE IMAGE BANK, GETTY IMAGES) オブレイディ氏は、のなかでも出演したテレビ番組でも、険しい地形のため救助が到達不可能な区間を長時間移動したと語ってきた。深く刻まれたサスツルギがあるところには航空機が着陸できず、「救助が不可能だった」と、に書いている。 また出発前のミーティングで、ALEの旅行安全管理担当者であるサイモン・エイブラハムス氏が地図を指さし、「ここで救助を求めても、私たちは到達できません」と告げたというが、エイブラハムス氏は自分がそんなことを言うはずはないと反論している。しかも、地図上で指さしたとされる辺りには例のマクマード南極点道路が走っており、「そこだったら車を運転して助けに行けます」と付け加えた

    救助不可能地帯のウソ、誇張で得た名声と利益
  • 「最大の難所」を高速突破できたのはなぜか

    マクマード南極点道路を走るスノーモービル。運転しているのは、米国南極プログラムのメンバー。(PHOTOGRAPH BY ELAINE HOOD, NATIONAL SCIENCE FOUNDATION) 極地の記録に挑む多くの冒険家がそうであるように、オブレイディ氏もまた、無支援を貫くことに強いこだわりを持っていた。ルート上にあったALEの燃料補給所で簡易トイレを使うことさえ拒否していたほどだ。 それなのに、なぜゴール前の590キロに差し掛かって、人工建造物であるマクマード南極点道路を利用したのだろうか。この道路は、海岸から南極点にあるアムンセン・スコット基地へ補給物資を運ぶために、2006年に米国立科学財団によって建設された。目印として、400メートルごとにオレンジ色の旗が付いた竹の棒が立てられている。(参考記事:「南極点に初めて立った男 アムンセン」) この辺りには、南極大陸でも最も困

    「最大の難所」を高速突破できたのはなぜか
  • 急ぎすぎた野心家、コリン・オブレイディ

    2019年1月3日、南極大陸横断を終えて帰りの飛行機に乗り込むコリン・オブレイディ氏。メディアは彼の功績を「歴史的」と讃えたが、専門家の間からその主張の正当性を疑問視する声が上がっている。(TAMARA MERINO, THE NEW YORK TIMES, REDUX) オブレイディ氏が才能あるアスリートであり、これまでも多くの困難に挑み続けてきたことは間違いない。米エール大学で水泳選手として活躍し、22歳で卒業すると、ペンキ塗りのアルバイトで貯めた金を使って1年間かけて世界を旅した。タイのビーチで火のついた縄で縄跳びをやった時に足に大やけどを負い、1カ月入院した。のなかで、この時医者から普通に歩くことはできないと宣告されたことを明かしている。 だがそれから2年もたたないうちに、オブレイディ氏はシカゴトライアスロンのアマチュア部門で優勝した。その後自分の能力の限界を試すため、商品先物取

    急ぎすぎた野心家、コリン・オブレイディ
  • 南極横断はどこからどこまで? 総距離が突如半分に

    第1回から読む→「『世界初の快挙』、体験談は多くの矛盾を含んでいた」 コリン・オブレイディ氏は、単独無支援での南極大陸横断に世界で初めて成功したと主張している。しかし、多くの世界的な極地ガイドや歴史家は、その栄誉を受けるべきはノルウェー人のボルゲ・オウスラン氏であると考えている。数多くの功績を収めたオウスラン氏を、現代における最も偉大な極地探検家とみなす人は多い。 氷に覆われた南極大陸横断は、地球上に残された数少ない未踏破の偉業だった。1997年、当時34歳のオウスラン氏は、大陸を横切る3000キロの新ルートを、64日かけて単独で制覇した。その大部分は、かつて一度も人が足を踏み入れたことのない場所だった。 1997年、ノルウェー人のボルゲ・オウスラン氏が南極大陸横断の新たなルートを開拓し、ほぼ前人未踏の3000キロを64日間かけてスキーで踏破した。南極大陸の完全横断を果たした人物は、オウス

    南極横断はどこからどこまで? 総距離が突如半分に
  • <検証>疑惑の南極単独横断、冒険家に集まる批判

    2019年1月3日、南極大陸横断を終えて帰りの飛行機に乗り込むコリン・オブレイディ氏。メディアは彼の功績を「歴史的」と讃えたが、専門家の間からその主張の正当性を疑問視する声が上がっている。(TAMARA MERINO, THE NEW YORK TIMES, REDUX) 米国人のコリン・オブレイディ氏は、スキーによる南極大陸の無支援単独横断に初めて成功したと主張する。その体験を記録した著書『The Impossible First』のなかで、この旅最大の難所に差し掛かった時のことを、オブレイディ氏は次のように振り返っている。 「風速80~90キロの風に打たれ、地図にも載っていない到達不可能、救助不可能な地獄の地帯に入った。氷に覆われた地表は風に削られて起伏が激しく、救助の航空機すら着陸できない」 大陸横断に出発する前、オブレイディ氏が緊急時の救助を依頼していたアンタークティカ・ロジスティ

    <検証>疑惑の南極単独横断、冒険家に集まる批判
  • ニュージーランドが川に「法的な人格」を認めた理由

    ニュージーランド政府は、マオリの人々が祖先と仰ぐワンガヌイ川に法的な人格を認めた。 PHOTOGRAPH BY MATHIAS SVOLD ニュージーランド北島のワンガヌイ川は、流域に暮らすマオリの部族が700年以上にわたって支配し、大切に守り、かつ頼りにしてきたもので、彼らにとっては、聖なる力をもつ「アワ・トゥプア」(祖先の川)だ。しかし、19世紀半ばにヨーロッパ人が入植を始めると、この川に対するマオリの権限は徐々に奪われ、最終的には政府によって完全に消し去られた。 マオリの人々は川が汚され、衰弱していくさまをずっと見てきた。何よりも耐え難かったのは、広範囲に及ぶ水力発電開発の一環として、水源からの流れが来と異なる集水域に向けられ、上流域の自然な流れが奪われたことだった。人間において最も神聖な場所は頭であると考えるマオリにとって、上流域は祖先であるワンガヌイ川の頭に当たる。流れの改変は

    ニュージーランドが川に「法的な人格」を認めた理由
  • 南極半島で未曽有の20℃超、ただし公式記録にならない可能性も

    南極半島のこの夏の気象条件は、今まで以上の高温につながっている。写真はキングジョージ島。(PHOTOGRAPH BY ALESSANDRO DAHAN, GETTY IMAGES) 南米最南端のホーン岬から800キロあまり南下すると、細長い土地と小さな島々からなる南極半島に行き着く。南極大陸の最北に位置し、ペンギン繁殖地として知られているこの場所が、今、聞き慣れない理由で大きな話題になっている。20℃を超す高温だ。 この熱波は今は回復しつつある。だが南極半島の北端近くと、その付近の島々の気象観測所では、18℃前後、さらには20℃を超える気温を記録。正式に認められれば、南極大陸で観測された気温の最高記録を更新することになる。(参考記事:「2010年代は観測史上最も暑かった、NOAAとNASA発表」) 異常な高温の背景には、さまざまな要因がからむ。だが、このおかしな天気は、長期的な傾向と一致し

    南極半島で未曽有の20℃超、ただし公式記録にならない可能性も
  • 新型コロナウイルスに感染するとこうなる

    2020年2月3日、封鎖されている武漢の病院で、回診中に肺のCTスキャン画像を見る医師。(PHOTOGRAPH BY STR/AFP VIA GETTY IMAGES) 中国で猛威を振るっている新型コロナウイルスについては、まだ知られていないことが多い。しかしひとつだけ確実なのは、このウイルスに感染すると、体中に異変が起きるということだ。(参考記事:「新型コロナ、インフルやエボラと比べた危険度は」) SARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)のように動物から人間へ感染した過去のコロナウイルスは、通常の風邪ウイルスとは違い、多くの臓器に広がって様々な症状を引き起こした。今回の新型ウイルスも例外ではない。(参考記事:「MERSワクチン、開発が進まない理由」) わずか1カ月あまりで2000人以上の死者を出したのはそのせいだ。致死率はSARSの5分の1程度のようだが、死者数は既

    新型コロナウイルスに感染するとこうなる
  • 西南極、脆弱で知られる氷河から巨大氷山が分離

    パインアイランド氷河から新たに生まれた氷山。EUの地球観測プログラム「コペルニクス」のミッション「センチネル2」により2020年2月11日に撮影。(PHOTOGRAPH COURTESY COPERNICUS SENTINEL, EUROPEAN SPACE AGENCY) 西南極に、湾へと突き出している氷河――パインアイランド氷河とその隣のスウェイツ氷河がある。パインアイランド氷河は、南極で一番早く消滅する危険があるとされる。氷河は、膨大な量の水を氷として保持している。南極の氷河がすべて海に流出すれば、地球の海面が1.2メートルも上昇すると言われている。今も進む氷河の崩壊が続けば、世界の海岸線が書き換わる可能性すらあるのだ。(参考記事:「南極大陸の発見から200年、最初に見つけた人物は?」) 2020年2月初旬、パインアイランド氷河の棚氷(たなごおり:陸の氷床とつながったまま洋上にある部

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  • 「死にゆく島」の自然が劇的に再生、思わぬ大成功

    ヤギとネズミによって大きく変えられたレドンダ島の自然はかつて再生しないと考えられていた。(PHOTOGRAPH BY ED MARSHALL, REDONDA RESTORATION PROGRAMME) カリブ海西インド諸島に位置するレドンダ島は、周囲を高い断崖に囲まれた小さな火山島だ。島を覆う草むらにはカツオドリやグンカンドリの巣が点在し、その主たちが何十羽も頭上を飛び交うなか、島の固有種であるアノールトカゲの仲間(Anolis nubilis)や体長3cmにも満たないヤモリが、近くの日陰をうろついている。レドンダグラウンドドラゴン(Pholidoscelis atratus)と呼ばれる、体長15センチの希少な黒いトカゲはもっと大胆だ。こちらが数秒間足を止めている間に、スニーカーの上を群れが横切って走っていく。(参考記事:「世界初、立って漕ぐ小舟で大西洋単独横断に成功」) 島の固有種の

    「死にゆく島」の自然が劇的に再生、思わぬ大成功
  • 南極大陸の発見から200年、最初に見つけた人物は?

    南極点を目指すロバート・ファルコン・スコットのテラノバ遠征隊員。背景にはエレバス山がそびえ立つ。南極大陸が発見されたのは1820年だが、それから南極点到達までに約90年がかかった。(PHOTOGRAPH BY HERBERT G. PONTING, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 南極大陸の発見からちょうど200年。現在、この極寒の大陸はアドベンチャーの目的地となり、科学研究の舞台となっているが、そもそもいったい誰がこの新大陸を発見したのだろう? その答えは「発見」の定義によって異なる。重大な発見はおそらく、ロシアの探検隊による1820年1月27日の発見だろう。ただし、そのわずか3日後、英国探検隊も別の場所で同じ大陸を発見している。 1800年代を迎えるころにはすでに、テラ・アウストラリス・インコグニタ(「未知の南方大陸」)を目指す探検が始まっていた。当時は、北半球の陸

    南極大陸の発見から200年、最初に見つけた人物は?
  • 「歩くサメ」実は9種もいた、異例の速さで進化

    レオパードエポーレットシャーク(学名Hemiscyllium michaeli)は、パプアニューギニア東部、ミルンベイのサンゴ礁で発見された、歩くサメの1種。(PHOTOGRAPH BY CONSERVATION INTERNATIONAL, MARK V. ERDMANN) サメは、何億年も前から世界の海を泳ぎ回っている。その間ほぼ変化していないものが多いなかで、ある奇妙なサメは進化を続け、なんと歩くことさえできるようになった。紹介しよう、「歩くサメ」Hemiscyllium属だ。 体長90センチほどのこのサメの仲間は、オーストラリア近海に生息し、その名のとおり胸びれと腹びれを足のように動かして歩く。海底ばかりでなく、干潮時には海面上に出たサンゴ礁の上を歩き回り、カニやエビ、小魚など見つかるものは何でも捕ってべる。(参考記事:「【動画】カレイは海底を器用に「歩く」と判明」) 「干潮の間

    「歩くサメ」実は9種もいた、異例の速さで進化
  • 「永遠の化学物質」 水道水の大半で検出、米国

    ミネソタ州コテージグローブには、1950年以来、防水および防汚製品向けの様々なPFASを生産してきた工場がある。(PHOTOGRAPH BY DANIEL ACKER, BLOOMBERG/GETTY IMAGES) 「PFAS」と聞いてもピンと来ないという人は多いだろう。「パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物」の略語だ。だが、米国人はこのPFASに日に何度も接触している可能性が高い。それどころか、体内に摂取しているかもしれない。 PFASは4000以上の異なる化学物質の総称で、家庭用品からファストフードの包み紙まで、あらゆるものに含まれている。人間の血液から検出されたとの調査結果さえある。(参考記事:「ファストフードで体内に「永遠の化学物質」の危険」) そのうえ、1月22日に米国の非営利団体エンバイロンメンタル・ワーキング・グル-プ(EWG)が発表した調査結果による

    「永遠の化学物質」 水道水の大半で検出、米国
  • 脳が溶けてガラス化、窯焼きも、新たに浮上したベスビオ噴火の恐るべき死因

    西暦79年のベスビオ火山の噴火は、ポンペイやヘルクラネウムなど多くの都市を破壊した。写真は、この噴火による犠牲者の頭蓋内腔から取り出されたガラス質の破片。(Courtesy of Pier Paolo Patrone, University of Naples Federico II) 西暦79年に起きたベスビオ火山噴火は、猛烈な火山灰と高温噴出物によって古代ローマ都市ヘルクラネウムを埋め尽くした。現在、この古代都市の発掘が始まって300年になるが、犠牲者の正確な死因はいまだにはっきりしていない。 建物の倒壊、空から降ってきた岩石、逃げる人々が将棋倒しになったほか、火山灰や火山ガスの吸入、突然の温度変化によるヒートショック、体の軟組織の蒸発などが死因として挙げられている。 今回、2つの研究により、物語はさらに複雑になった。 1つの研究は、石造りのボート小屋に隠れていた人々の死因について、火

    脳が溶けてガラス化、窯焼きも、新たに浮上したベスビオ噴火の恐るべき死因