ロボットを使って海底地形図を作る深海無人探査の国際レースが初めて開かれ、海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市)や東京大などが参加した日本の「チームKUROSHIO(クロシオ)」が準優勝した。優勝は、米国を拠点にしている多国籍チームだった。 (増井のぞみ) レースは昨年十一~十二月、ギリシャ南部の沖合約三十キロ、深さ最大約四千メートルの地中海で繰り広げられた。十一日間のうちの任意の二十四時間を使い、調べることのできた面積や、作った地形図の精度を競った。月面の無人探査など、新しい技術開発につながるさまざまなレースを催す米Xプライズ財団が主催した。五チームが挑み、今年五月末に結果が発表された。 クロシオは、洋上と海中の二台のロボットを連携させて地形図を作った。乗用車ほどの大きさの船型ロボットが、洋上で人工衛星の信号を受けて位置を確認。長さ五・六メートル、重さ二・三トンの自動航行の海中ロボットが、音