荒 和英 (あら かずひで) 1982年三菱信託銀行(当時)入社。1985年より為替ディーラー、ファンドマネージャー、エコノミストなど、資産運用の最前線で投資業務に携わる。25年以上にわたるキャリアを生かして、2011年からマーケットレポートの執筆や投資に関するセミナー講師、TV出演(BSジャパン「日経モーニングプラス」)や執筆活動(『資産活用いろはかるた“い”の巻、“ろ”の巻』)などを精力的に行っている。 「絵に描いた金 (元句:絵に描いた餅)」 先日、カミさんから「『金余り』ってよく聞くけど、どこにお金が余っているの?我が家に、いつ回って来るの?」と質問されました。「金余り」と聞くと高く積まれたお札の山を思い浮かべますが、残念ながら、我が家には山どころか丘すらありません。しかし、実を言うと、経済関連で使われる「金余り」という言葉の意味は、我々が一般的に思い浮かべるイメージとかけ離れてい