この画像を大きなサイズで見る 数々の偉業を成し遂げた人類であるが、その脳の一部は同時に四つのことまでしか対応できないそうだ。 私たちの作業記憶が意外なほど小さいことを明らかにしたのは、米ボストン大学の研究チームである。同チームは、時間と空間用の作業記憶は必要なときに追加の視覚および聴覚処理ネットワークを動員できることも明らかにしている。 「4バイトのRAMしか搭載されていないPCを買う気になれますか?」と共同著者のデビッド・ソマーズ教授。4メガバイトでも、4ギガバイトでも、4キロバイトですらない。4バイトだ。このようなちっぽけな記憶容量しかないのに、人間が一体どのように様々な処理を実施しているのか非常に不思議である。 作業記憶とは、情報を一時的に保持し、その処理を行う構造や過程を意味する概念だ。短期記憶と混同されることがあるが、両者は別物である。短期記憶は、素材の操作や統合を行わないため、