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2012年6月29日のブックマーク (4件)

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|猛き風にのせて=シリーズ東京ヴェルディ(1)(1/2)

    今季初ゴールは19歳の新キャプテン、小林がマーク。左足で強烈なミドルシュートをたたき込んだ【写真は共同】 京王線の飛田給駅を降りると、駅前の広場に緑の人だかりができていた。3月4日、J1よりひと足早く、J2がスタート。東京ヴェルディ(以下、東京V)の2012年シーズンの幕開けとあって、さすがに人出が多いと感心していたら、対戦相手の松山雅FC(以下、松)のチームカラーも緑である。よって、駅前の群衆は緑の混沌(こんとん)。近寄って確認すると、松のビリジアングリーンの方が多く目についた。 東京Vを率いる川勝良一監督は今季で3シーズン目を迎えた。前身のヴェルディ川崎時代を含めて、同じ監督が2年以上続けて指揮を執った例はなく、川勝体制3年目はこのクラブが未踏の領域に入ったことを意味する。「監督より下の方が長持ちする」と言われるクラブが継続性を重視して取り組んだ結果、果たして何を生み出せるの

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|そして才能が萌芽する=シリーズ東京ヴェルディ(2)(1/2)

    そして才能が萌芽する=シリーズ東京ヴェルディ(2) (1/2) 第8節、京都サンガF.C.に惜敗を喫す 京都サンガF.C.(以下、京都)の選手たちがスタンドに手を振り、四方八方からの歓声と拍手に笑顔で応えている。紫色のユニホームが西日に照らされ、鮮やかな光沢を帯びていた。一方、戦いに敗れた東京ヴェルディ(以下、東京V)の選手たちは、遠く西京極まで駆けつけたサポーターにあいさつし、足早に引き上げた。スコアは1−0。東京Vサイドから観戦する立場のわたしは、これを不当な結果とは感じなかった。どちらが勝者となってもおかしくなかったゲームだ。 今季のJ1昇格争いにおいて、京都は筆頭候補に挙げられる。2011年、監督に大木武、ゼネラルマネジャーに祖母井秀隆を招へいし、上半期の成績は振るわなかったが、シーズン中盤以降はぐいぐい調子を上げ、最終的に7位でフィニッシュ。その勢いは天皇杯まで持続し、元日の晴

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|6億円を稼ぐ=シリーズ東京ヴェルディ(3)(1/2)

    サッカークラブを大八車(だいはちぐるま)に例える。けん引するのはトップチームだ。荷台にはサッカーという名の商品が積まれている。選手の周囲をトレーナーやマネジャーなどのスタッフが忙しく動き回り、時にチームの人員が補充され、離脱者を出しながら大八車は前進する。監督、社長、ゼネラルマネジャーといった責任者は人材や商品を管理し、また進路を定める役割を担っている。三者の協議がうまくいかなければ、迷走は避けられない。 これを後押しするのはサポーターだ。直接的に手を貸す人がいれば、沿道で待ち構えて励ます人、見晴らしの良い高台からひたすら祈りをささげる人がいる。ある人は商品の品質にほれ込み、またある人は楽しげな雰囲気に誘われ、やがて同好の士となる。 大八車の車輪を回し続けるためには、人件費や車体のメンテナンスなど何かと費用がかかる。そこで、資金を調達するのが営業スタッフの仕事だ。スポンサーの協賛を募り

  • スポーツナビ | サッカー|Jリーグ|夢より深く=シリーズ東京ヴェルディ(4)(1/2)

    阿部は12ゴールを挙げ得点ランク2位。万能ぶりを発揮し、東京Vの攻撃陣をけん引する【写真:築田純/アフロスポーツ】 J2は日程の半分を消化し、首位は勝ち点41のモンテディオ山形。以下、勝ち点40で4チームが並び、東京ヴェルディ(東京V)は得失点差により、ジェフユナイテッド千葉に次ぐ3位となっている。混戦だ。トップ集団から抜け出すほど馬力のあるチームは見当たらない。 東京Vはリーグトップの40得点が光る。攻撃陣の中心は得点ランク2位の12ゴールをマークする阿部拓馬だ。シュートを打たせて良し、ドリブルを仕掛けて良し、パスを出させて良しの万能ぶり。ピンチには自陣深くまで戻り、ディフェンスまでやってのける。奔馬(ほんば)、空を行くがごとき活躍だ。 チーム強化の成果は挙がっている。大卒3年目の阿部をはじめ、和田拓也、高橋祥平、梶川諒太といった20代前半の選手が着実に力をつけ、戦力として計算できる