スポーツ庁は11日、小学5年と中学2年を対象にした2015年度の「全国体力調査」の結果を公表した。女子は小5、中2ともに、測定した8種目の成績を点数化して合計した「体力合計点」が、調査を始めた08年度以降で過去最高となった。同庁学校体育室の担当者は「運動に距離がある女子を巻き込む取り組みが、ある程度結実した」とみる。 今年4~7月、全国の小5と中2のほぼ全員の約213万人を対象に実施した。女子の体力合計点は中2が49・0点(昨年度48・5点)、小5が55・2点(同55・0点)でいずれも過去最高を記録。種目別でも小5で「長座体前屈」「反復横跳び」「20メートルシャトルラン」「50メートル走」「上体起こし」(腹筋運動)の5種目、中2では「立ち幅跳び」「持久走1千メートル」を加えた7種目が過去最高だった。 かねて指摘されてきた女子の運動不足もわずかに改善がみられた。同時に実施した児童生徒へのアン