山崎製パンは「昨年2月から臭素酸カリウムの使用をやめた」(9月22付産経新聞)そうである。しかし山崎製パンは、臭素酸カリウムを使用中止したことをホームページでは伝えていない。中止の理由を、山崎製パンは「この10年で酵素製剤の種類が格段に増え、組み合わせによって臭素酸カリウムを使うよりもおいしいパンができるようになった」(同紙)としている。カビを防止するための保存料として使っていたのではなく、ましてや「危険な発がん物質だからやめたというわけではない」ということらしい。 それならば、記者会見はともかく、せめてホームページで消費者に知らせるべきではないかという疑問を抱くが、掲載することでかえって話題になるのを避けたのだろう。 山崎製パンが、良くも悪くも注目されるのは、もちろんパン類のトップメーカーであるからだが、もうひとつ「食品表示をしなければならない商品を多く扱っている」からである。同じような