『1分で信頼を引き寄せる「魔法の聞き方」』(渡辺直樹著、朝日新聞出版)の著者は、20年以上にわたり、大手通信会社のコールセンター業務を通じて人の話を聞き続けてきたという心理カウンセラー。 そうした経験を積み上げていく過程においては、聞き手の「聞き方」の違いによって、会話の流れや話し手の状態が大きく変化することを実感したのだそうです。 それを「魔法の聞き方」という言葉に置き換えているわけですが、つまり、うまい聞き方をすることができれば、まるで魔法を使っているかのような効果を引き出せるということです。 現代は、「話を聞いてくれる人がいない」「誰にもわかってもらえない」という悩みを抱えている人が多いと言われます。 誰もが「自分の思いを伝えたい」「自分を表現したい」という気持ちを持っています。(中略) 人の話にしっかり耳を傾けて聞くことは、そうした人がもともと持っている欲求に応えることになります。