「インターネットがなかった時代って、どんなものだったのだろうか」と、ときどき思い返してみることがある。勉強も仕事も分厚い辞書を傍らにということが多かったが、何冊もあった辞書は、どこに消えてしまったのか。きれいな記念切手が張り付けられた外国からの手紙はいつの間にか見なくなってしまった。当時は、クリスマスの頃になると異国から届く直筆のカードを見ては、古い友人を思い出していたものだ。 かつて辞書が堂々と鎮座していた本棚の正面には、DVDソフトやパソコン、周辺機器と一緒に小型カメラが設置され、テレビ会議で活躍する場所となっている。パソコン・モニターに映し出される会議の相手は、海を越えた別の国の人々である。 この数年、紙で届くリアルなクリスマス・カードはぐっと少なくなった。いくら音楽やびっくりするような画像が飛び出しても、「インターネット以前」を知る人間としてはメールで送られて来るクリスマス・カード
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く