ヨーロッパ各国で厳しい経済状況が続くなか、フランスでは、先月の失業者の数が、これまでで最も多かった16年前の記録を上回って過去最悪となり、雇用情勢の改善を最大の課題に掲げるオランド政権にとって状況は一段と厳しさを増しています。 フランスの労働雇用省は25日、3月の失業者の数を発表し、23か月連続の増加となるおよそ322万5000人に上ったことを明らかにしました。 これは、これまでで最も多かった1997年の1月より2万9000人多く過去最悪となりました。 フランスの失業率は、2月の時点で10.8%で、労働雇用省は今回、先月の統計は発表していませんが、1997年に比べて労働人口が増えているため、失業率は最悪にはなっていないという見方を示しています。 フランスは、ほかのユーロ圏の国々のように信用不安を克服するため、財政の健全化に向けて増税や歳出の削減に取り組んでいますが、景気の低迷を招き、去年の