白人席座り込みの黒人、有罪無効に=54年ぶり名誉回復−米南部 【ニューヨーク時事】米国で公民権運動が活発化していた1961年1月、南部サウスカロライナ州ロックヒルの雑貨店で、黒人差別に抗議するため白人専用の食堂カウンター席に座り込み、不法侵入罪で有罪となった当時の黒人学生ら9人について、現地の裁判所は28日、有罪の無効を宣言した。米メディアが伝えた。 9人はクラレンス・グラハムさん(72)らで、グラハムさんを含む8人が存命。カウンター着席後、飲食物を注文したが、拒否された上、退去要請を拒んで逮捕された。9人は翌日、有罪を宣告されて罰金100ドルか30日間の収監・重労働を言い渡され、不服従の姿勢を示すため、あえて収監を選んだ。 南部では当時、「黒人お断り」の食堂席に抗議する同様の座り込みが頻発した。9人の有罪無効の申し立てを支援した地元の検事は28日、法廷でグラハムさんらに対し、「(あな