日本に比べ、自殺率が低いことで知られているアメリカ。ところが最新の調査で、アメリカ人の自殺者数が、交通事故での死亡者数を上回ったことがわかった。 2000年から2009年の間に怪我により命を落とした人の死亡理由を分析したこの調査。過去10年で交通事故による死亡者数は減少したものの、落下や服毒による自殺者数は劇的に増加していることが判明した。ドラッグの過剰摂取による死亡数なども加えれば、自殺者の数はさらに増えるとみられている。 自殺者数が交通事故による死亡者数を上回った背景には、自動車の安全性が高まったことも考えられるが、不況により自ら命を絶つ人が増えたという厳しい現実もある。同調査によると、2009年に自殺したアメリカ人の数は約3万7000人で、その多くが男性だったという。 米政府は、自殺防止プログラムの運営に5600万ドル(約44億円)の資金を当てることを決定しており、5年以内に自殺者数