BGP には,無駄な経路計算を減らすためのMRAI Minimum Route Avertisement Interval) というしくみがあります.BGP Update を送信する前に一定時間待ち,経路変化をバッファリングできる機能です.バッファ中にさらに経路変化があった場合,BGP Update を二度送信しなくてすみます. (MRAI の概要については前のエントリーをご覧ください) codeout.hatenablog.com 一方で,MRAI の実装によりリスクも存在します.経路変化を下手にバッファすることで,たとえばルーティングループが発生し,パケットロスする可能性があります.本エントリーでは どのような場合にパケットロスが発生しうるか,さらにそれを緩和するために何ができるかについて考えてみます. 十分に検討できてないかもですし,いろいろご意見いただるとうれしいです. 目次 経路