残業規制で仕事を断る 2019年4月より働き方改革に関連する法律が施行される。 現在、各企業はそれに向けて対応を迫られている。 働き方改革の中には、正規、非正規の格差の是正などいろいろな課題が含まれている。しかし、世の中は長時間労働を是正することに多くの人の目がいっている。実際に企業においてもこの対策に力点を置き、長時間労働是正のために生産性を向上させることに必死になっている。 一見すると、生産性の向上は、働く人の幸福に直結しそうな気がする。しかし、よく考えると、「生産性向上=働く人の幸福」ではない。 長時間労働の是正自体に異を唱える人は少ないと思う。しかし、実際の現場を見るとさまざまな困ったケースに出くわすことがある。 先日出会った、大手企業の社員も、「誰のための改革だかわからなくなることがある」とぼやいていた。 その人いわく、確かに残業時間は減った。そのことで、今まで参加したくてもでき
![なぜ働き方改革をまじめにやるほど、社員はどんどんつらくなるのか(下田 直人)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c35273add931b7ddcb4c4b0dd993059658d76f9d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F7%2F6%2F1200m%2Fimg_7684a2d490d1d15322e89fecf27d0b02108291.jpg)