温家宝首相の訪日を控えて、中国の各研究機関は活発に情報収集とその対策作りに取り組んでいる。2000年9月に北京での会議に参加したとき、侃々諤々の討議となったが、こちらは退役自衛官3人(一人は研究者)だったから、怖いものは無いので率直な発言をしたのだが、途中で「江沢民主席の訪日は失敗でしたが、佐藤先生、その原因は何かを教えてください」と突然言われたことがあった。そこで私は日本国民の率直な感想を述べたのだが、特に「皇居での天皇を前にした無礼な態度」に、日本国民は「これが13億の人民の指導者か、と驚いたのだ」と強調した。 中国側はこれに対して何ら発言はしなかったが、実はその直後に朱鎔基首相の訪日を控えていたから、これを成功させるための情報収集と対策作りの一環だったのであろう。 昨日は、中国から来日した研究者一行と岡崎研究所との意見交換会が開かれ、午後2時から6時まで、途中10分間の休憩を挟んで、