ロシアの積極的というか強硬的な資源外交に対応するため、EUは各国政府の国営企業への支配力を弱め、市場化することを提案しています。これによりインフラ整備や技術開発における競争と投資を促し、ロシアなどの強力な資源輸出国に対抗するとともに、温暖化問題にも対応しようというものです。提案は多くの項目を含んでいますが、そのいくつかを以下にあげます。 自動車での再生可能エネルギー使用の促進 ビルや住宅におけるエネルギー効率の改善 2020年におけるCO2排出量を1990年比で30%カット CO2隔離と貯留を2020年以降の新設石炭火力に適用 CO2を排出しない原発の発電シェアを一番にする これらの提案の中には最もだと賛成できるものもありますが、各国の国情に照らし合わせると無理と思われるものもあります。 CO2を30%カットする、については鉄鋼業界が労使揃って反対しています。せめて20%にしようと言ってい
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