いまや空前のマラソンブーム。2007年の東京マラソンの開催を機に年々「走る」ことへの関心が高まっている。2011年には国内のランニング人口が約800万人を超したという調査データもあり、今後も勢いは止まりそうにない。 背景にあるのは、高齢化社会を迎えてますます健康志向が高まっていること、そしてお金をかけずにひとりで気軽に始められることなどが挙げられる。全国各地で町おこしの一環として市民マラソンが相次いで行われるようになったことも大きな要因といえる。 50代以上の中高年と若い女性ランナーが増えているのも最近の顕著な傾向だ。スポーツブランドがファッションデザイナーとコラボレーションしたり、アパレルメーカーがスポーツ分野に参入したりして、消費意欲の高い女性ランナーをターゲットに、ファッション性の高いランニングウエアを発売。ランニングシーンでおしゃれを楽しむ女性は急増している。 ランニング人口の増加