2017年2月に公開した記事の再掲です。「イエーイ!」まで読んだところで怖くなってそれ以降はチェックできていないのですが、不適切な表現・誤った記述がないことを祈ります。 あまりにも有名で激エモな文章、ヴァルター・ベンヤミンの「歴史の概念について」第九テーゼについて書きます。イェーイ! 「新しい天使」と題されているクレーの絵がある。それにはひとりの天使が描かれており 、天使は、かれが凝視している何ものかから、いまにも遠ざかろうとしているところのようにも見える。かれの目は大きく見ひらかれていて、口はひらき、翼は拡げられている。歴史の天使はこのような様子であるに違いない。かれは顔を過去に向けている。ぼくらであれば事件の連鎖を眺めるところに、かれはただカタストローフのみを見る。そのカタストローフは、やすみなく廃墟の上に廃墟を積みかさねて、それをかれの鼻っさきへつきつけてくるのだ。たぶんかれはそこに