あなたは「給食」にどんなイメージを持っているだろうか。東京都足立区の子どもたちにとっては、楽しい豊かな思い出となるに違いない。同区が「おいしい給食」事業に取り組んで10年。自校調理はもちろん、学校特製のオリジナルドレッシングまである。なぜそこまで熱心に「給食」に取り組むのか。(ノンフィクションライター・山川徹/Yahoo!ニュース 特集編集部) 作りたてのイワシ料理におかかドレッシングのメニュー 午前の授業が終わった教室にチャイムが響く。赤、青、ピンク、チェック柄......。子どもたちは勉強机に色とりどりのランチョンマットを敷き、給食の準備に取りかかる。 食器に盛り付けられるのは、季節にちなんだ料理だ。 〈いわしの蒲焼き〉〈梅とじゃこと白ごまのご飯〉〈おかか和えサラダ〉〈絹さやの味噌汁〉〈あじさいゼリー〉〈牛乳〉 2018年6月11日に足立区立梅島小学校で出された給食の献立である。 梅雨